ひまわりのむれが
わらいながらこっちをみてた
たしかに夏はそこにあったのに

おもいでをならべる
きみのこえはささくれて
ぼくのことばにも
とげがうまれてどくがまわってゆく

さびれたこうえんの
みずのみばでみたにじを
だいじにてでくるんでいた
あのふたりがみつからない

まっしろなシャツが
すこしずつうすよごれながら
はだになじんでからだになってく
そんなふうになるとおもった
さわがしい
ひとごみでぼくらをつないだ
いくつものいとひとつずつきれた

ゆくあてがあるから
きにしないでというきみ
それがうそかほんとうなのか
ぼくはもうみぬけない

かわいくないきみも
かわいくてこまらされて
とろけてゆくからだじゅうを
むねのおとがささえていた

ひまわりのむれが
わらいながらこっちをみてた
きすをするたびかぜにつつまれた
そうなつがたしかにあったね
さわがしい
あめにうたれぼくがおとした
あのなつのひをだれとさがしたの

ゆくあてがあるのは
ぼくのせいだというきみ
ないているの?わらっているの
もうよくみえない
ないているの?わらっているの
きみがとおくて

Composição: